Imperial College Business School

https://www.imperial.ac.uk/business-school/

英国のトップクラスに位置づけられるロンドン大学Imperial College London Business SchoolのMBA。寄付金提供者の「Gary Tanaka」氏の名前にちなみ、Tanaka Business Schoolと称しておりましたが、2008年10月よりImperial College Business Schoolに変更されました。

目次
1. 学校紹介/特徴・強み
2. 卒業生の声
3. 出願案内

学校紹介/特徴・強み

学生層

毎年20人前後の学生が英国の政府機関からスポンサーで送り込まれてくるため、また、場所柄官僚的なイメージがあります。スクールとしては、幅広く学生を取りたいようですが、それらの機関との関係上、一般にいう、官僚的な意味での、超一流という学生が多いイメージがあります。

平均年齢層は30前後ですが、落ち着いた雰囲気の学生が多いためか、もう少し高い印象をうけます。
日本人の学生は少なく、年によって違いますが、フルタイムで3-5 人ぐらい、パートタイムに1人いるかいないかぐらい。一般的に、学生の質(人間的質の高さを含めて)がよい。

学校の雰囲気

ロンドンの中心地にありながら、緑に囲まれた充分なスペースを取っています。もちろん、地方のスクールのようなのんびりした雰囲気はありません。高級地のケンジントンに位置しているため、また、大学が医療、工学関係が強い大学のため、周りを歩いている学部の生徒も硬派で、落ち着いた環境といえます。

母体が大学の為、大学の施設を使用することができ、図書館などの蔵書が充実しているため便利です。

強い分野

  • Public Sector
  • Entrepreneurship
  • Customer Focused Strategy

2002年度収集情報:
Entreprenurshipが強い理由の一つに、Imperial Collegeの学部自体が工学部で大変有名である、ということがあげられます。‘エンジニアが開発する技術をビジネススクールが実際のビジネスに結びつける’ためのデータベースや学内フローがきちんと整っています。また、そのための人の募集をはじめとした情報なども学部生徒、ビジネススクール参加者、卒業生、講師陣、関連組織・企業間などで、情報がつながっているようです。

2001年度卒業生(Y氏)からの情報提供:
ヨーロッパのビジネススクールが集まって毎年行われるEuropean Business Plan Competitionには、スペシャリゼーションのEntrepreneurshipを取っている学生の代表が毎年参加しておりますが、この Competitionが開催されてからImperial Collegeは優勝またはRunner upをはずしたことがなく、Professor Sue Birleyの質の高い教授をあらわしていると思います。

特にImperial College全体としても、Entrepreneurship Centreの開設や、全学部の生徒を対象としたEntrepreneurship Challengeの開催 (2000年より)など、Entrepreneurの育成に大変力を注いでいます。もちろんMBAの学生も参加できます。)

また、Customer Focused Strategyは、この分野で第一人者のProfessor Sandra Vandermerweが教鞭をとっており、MarketingにおけるOutside-inの考え方を更に一歩進めた人気の高いスペシャリゼーションです。

この他、教授陣にはBank of EnglandやMerrill Lynchのアドバイザーを務めるProfessor David Milesなど、豊富なメンバーがそろっています。

プログラム

Full-time MBA

異文化体験の機会も多く、Global Experience Weekでは、2015年度は中国、2016年度はベトナムに、European Networking Tripでは2016年度はブリュッセルを訪問しました。また、6月にはオプショナルで、世界中にキャンパスを持つパートナースクールへのexchangeも可能です。

Imperial Innovative ChallengeではImperial Collegeの世界トップレベルのリサーチ環境と学部間のネットワークを生かして、innovative thinkingをビジネスに生かすシミュレーションを行います。

Global MBA Online

9月と1月のIntakeがあります。それぞれPre-Study Module, Core Module と進み、2年目はInnovation, Entrepreneurship & Design Moduleという2週間のon campus プロジェクトでbusiness simulationを行います。その後更にElective moduleがありFinal projectは15,000字のレポートとなります。

卒業生の声

MBA在学生からのインペリアル・カレッジ情報2002-2003

プロフィール[インタビュー実施:岩田氏 2003年春]

日本人学生

2003年4月現在マネジメントスクールには、フルタイムMBAに5人、エグゼクティブMBAに1人、 ファイナンスのマスターコースに1人の日本人学生が在学中。日本人MBA学生は中央官庁派遣が2名、企業派遣が1名、私費留学生が2名。

MBA在学生

フルタイムMBAの学生数は約140名、もっとも若い人が24歳、最年長が52歳。女性3割、男性7割の構成。 いろいろな職歴の人が集まっており、コンサルタント、メーカー経験者から、 自分で起業して会社を友人に任せて1年間MBAで勉強している人もいます。
英国国家公務員指定5校の中の1校にインペリアルMBAが入っている為(ロンドン近郊ではインペリアルのみが指定されているとのこと)、 英国の大蔵省、外務省、国防省等のキャリア官僚人たちが毎年数名入学。

病院マネジメントのコースがあり、MBA学生の中には医者の方も数名います。 その為、簡単な病気の時には、授業の合間に教室でその学生に診断してもらい処方箋を書いてもらったりして、 他のMBA学生たちに大変重宝されています。

Directorの交代

2003年4月から学長(Director)が変わりました。 長年インペリアルMBAの学長であったDavid Norburnから新学長David Beggにかわり、MBAの運営方法にも変化が今後起こりそうです。

[ランキング重視へ]

旧学長は学生への入学説明会で、ファイナンシャルタイムズ等MBAランキングは全く気にしていないとしていました。 しかし、新学長は2003年4月の在学生への就任挨拶で、今後はランキング重視の方向で運営していくと表明しました。
具体的に挙げた例として、

・願書受付から合否の回答までの期間短縮(Imperial の願書事務処理は非常に遅くて悪名高い。 現在数ヶ月かかっているこの事務処理を5年後までには48時間以内に回答できるようにする計画だそうです)、
・在学中に他のヨーロッパMBAで数ヶ月間交換留学を可能とすること、
・来年完成する新校舎の活用、
・学生の就職支援の強化
・MBA運営役員へ女性を採用。(現在役員全員が男性)
・新聞雑誌等への掲載(教授のコメント等から、論文掲載まで)支援

これらすべては、MBAランキングのポイント増加に貢献するのだそうです。

授業構成

9月に1週間ほどオリエンテーションが行われます。 この間に学生証の交付や学長等の講演、文化習慣の違う人との接し方、グループ作業のあり方などの講義。

10月~12月
学生を各70人ずつの2グループに分け,それぞれに対して同じ講義が行われます。期間は10週間。

講義は6科目。
各課目に小テスト、個人への課題、グループで作業する課題等が出されます。
作業グループは学校がランダムに割当。1グループは約6人で構成され、科目ごとにグループが異なります。 1人がいくつものグループに属している為、学期末の締め切りが近づくと各グループの作業スケジュール調整がかなり大変になってきます。

・Quantitative Methods(ビジネス確率・統計)
・Business Economics(ミクロ経済)
・Information System Management(情報システム)
・Financial Reporting and Control (会計)
・People Organisations and Knowledge (組織論)
・Future Business Developing(今後ビジネスになりそうな技術等について、招待講師の講義)

冬休み3週間:試験勉強をこの時期に行うことになります。

休み明けの第1週:試験期間。10月~12月の講義に対する試験です

1月~3月
前期の違う組み合わせで、各70人ずつの2グループに対して同じ講義が行われます。期間は前期と同じく10週間。

講義は5科目。

前期と同様に各課目に小テスト、個人への課題、グループで作業する課題等が出されます。

作業グループも前期と同様学校がランダムに割当。

・Economic Framework(マクロ経済)
・Financial Management(ファイナンス基礎)
・Business Strategy
・Marketing
・Cash Flow Modelling(キャッシュフローの計算演習)

選択科目は通常5月~6月の時期に行われますが、Entrepreneurshipは1月から授業が開始します。 これは起業のビジネスプラン作成に時間が必要なことと、5月に行われるインペリアル内のコンペ、 夏に行われるヨーロッパビジネスプラン コンペに参加するためです。 Entrepreneurshipの授業は人気があり、 最初はMBAの学生の約半分が参加しますが、授業の他にビジネスプラン作成の為、非常に忙しい日々をすごさなければならないので、 3割程度の学生は途中でこの科目を放棄してしまいます。

春休み5週間 この間に1・2週間程度 旅行をする学生が多い。
休み明けの第1週:試験期間。1月~3月の講義に対する試験です。

5月、6月
講義を2科目選択し受講します。(選択科目に対する試験はありません)
個人への課題、グループで作業する課題等が出されますが、この期からは学校からの割当ではなく、自分たちでグループを作ります。 9月から3月までのグループ作業で怠けていた人や、協調性の無い人は、仲間はずれにされ、 どこのグループへも入れず悲惨な日々をすごすことになります。

選択科目は以下のとおりです。
・Project and Program Management
・Customer Focused Strategy
・Bio and Health Sectors
・Corporate Finance
・Financial Markets and Assets
・Leadership
・Management and Consultancy
・Public Sector Management and Policy
・Strategic Investment Decision

7月~9月
企業のスポンサーと担当教授の指導により卒論を作成

MBA在学生からのインペリアル・カレッジ情報2004-2005

プロフィール[インタビュー実施:藤井氏 2005年春]

日本人学生

2005年6月現在タナカビジネススクールには、フルタイムMBAに6人の日本人学生が在学しています。日本人MBA学生のうち私費留学生は4名です。

MBA在学生

フルタイムMBAの学生数は本年度から昨年までの半分、約70名の少人数制に変わりました。年齢は20代前半から40代まで幅広いものの、 30歳以上の学生も多く比較的落ち着いた雰囲気です。国籍はイギリス人、アジア人、 その他(ヨーロッパ、アフリカ、中東、アメリカ)でざっくりと三分しており、非常に国際的な環境にあります。男女比は2:1と女性も多く、 職歴もコンサルタント、メーカー、金融経験者、弁護士から医師まで様々です。会社経営の傍らフルタイムで勉強している人もいます。
英国国家公務員指定校の中の1校にインペリアルMBAが入っている為、英国の大蔵省、外務省、国防省等のキャリア官僚人たちが毎年数名入学しています。

本年度から病院マネジメントのコースは別コースとなりましたが、MBAコースにも医療・製薬関係に関心のある学生が集まっており、 医師・薬剤師・看護婦等もいます。

就職支援

本年度からタナカビジネススクールでは就職支援をより積極的に行っており、 入学当初から毎週のように就職関連セミナーや就職コンサルティングが行われています。 ャリアコンサルタントによるCVの添削や、模擬インタビュー、模擬就職試験等の支援をコースの一貫として受けることができます。

その他に在校生の課外活動として、ベンチャーキャピタル、エネルギー産業、メディア産業、医療製薬産業などの業界別のグループが活動しています。 活発にイベントを行っているグループ、あまり活動していないグループなど様々ですが、所属学生間の情報交換や卒業生とのコンタクト、 学外講師を招待した講演会などが行われています。フルタイムMBAだけでなく、 エグゼクティブMBA(パートタイムMBA)や他のコース(病院マネージメント、MScファイナンス)の学生、 卒業生とも業界グループを通して交流することができるのでネットワークを広げるには良い機会です。

プレMBAコース・語学サポート

入学前に3日間の基礎的な数学コースがあり希望者のみ有料で受けられます。 その他、入学前の英語クラスも希望すれば受けることができます。 入学後はインペリアルカレッジの大学院生用の語学サポートクラスがあり、 文法・ライティング・スピーキングなどの英語クラスの他、有料でフランス語などの外国語クラスを受講することもできます。

授業構成

入学後の1週間はオリエンテーション週間となり、学生証の交付や事務手続き、文化習慣の違う人との接し方、 グループ作業のあり方などの講義が用意されています。

10月~12月
フルタイムMBAは1つのクラスで全員必修コースを受けます。 期間は前後半4週間ずつの8週間で必修コース計8科目と会計学基礎・統計学基礎などのSkills Sessionがあります。

コースによって小テスト、個人課題、グループ課題等が出されます。作業グループは1グループ約5人で構成され、学校がランダムに割当てます。 1つのグループで約2課目の課題を行うため1人がいくつものグループに属することとなり、 学期末の締め切りが近づくと各グループの作業スケジュール調整がかなり大変になってきます。 必修コース(2004年)

*Accounting management analysis(会計学)
*Business economics(ミクロ経済)
*Financial management(ファイナンス)
*HR management(人事)
*Innovation management(イノベーション)
*Marketing(マーケティング)
*People & Organisation(組織論)
*Strategic management(戦略論)

試験期間:12月第3週と1月第1週の2週間で必修課目の試験を行います。

冬休み2週間:試験勉強をこの時期に行うことになります。

テクノロジー・ベンチャー・プロジェクト(Technology Venture Project)
今年初めての試みとして導入されたプロジェクトで、新しく開発されたテクノロジーを実際にどのようにビジネスに発展させていくかを学ぶプロジェクトです。 1グループ5人のメンバーでプロジェクトを担当し、各グループに1名ずつ指導教官がつきます。 インペリアルカレッジは理工系・医学系の学部が非常に有名ですが、インペリアルカレッジで実際に発明・開発された技術のビジネス上の価値と商業化の可能性の評価を行います。 今年は初年度であったため11月~2月の長期間のプロジェクトとなりました。

1月~3月
試験後の2週間はテクノロジー・ベンチャー・プロジェクトのための期間となります。

1月最終週から選択授業が始まり、2週間で1課目をエグゼクティブMBAと一緒に受講します。 選択コースは1月~5月の期間で7サイクルあり、各サイクルに約3 コースが同時に行われています。 フルタイムMBAでは7サイクル中6サイクル(6コース)を選択します。選択コースには試験はなく、個人課題とグループ課題が出されます。

選択コースは多くの候補課目の中から受講希望者の多いコースが選ばれ最終的にスケジュールが決められます。中でもNew Venture Creationは人気が高く、 コース課題として作成した起業ビジネスプランはインペリアル内のコンペに出品され、優勝したチームはヨーロッパビジネスプランコンペに参加することができます。 またVenture capital creation、Customer focused strategy、Leadershipなどのコースも学生に人気があります。

春休み3週間:この間にヨーロッパ旅行をする学生や、自国へ戻って就職活動する学生も多くみられます。

4月~5月
選択コースの後半が行われます。

6月~9月
この期間は卒業論文作成のためのプロジェクトと最後の必修科目Integrative Business Challengeがあります。

今年から卒論プロジェクトをグループで行うことができるようになりました。 1グループ約3~5人でクライアント企業からの依頼プロジェクトと個人の論文を書くための学術的なプロジェクトを指導教官の指導の元に行います。

グループの割り当ては個人の職業経験と興味等を加味して学校側が行いますが、「一緒に組みたくない人」を申告できるため、 これまでのグループワークで非協力的だったり協調性に欠けたりする人は希望するプロジェクトに割当ててもらえない可能性もあります。

今年はグループプロジェクトが初めて導入されたため、個人プロジェクトとどちらかを自由に選ぶことができますが、 来年以降はグループプロジェクトのみになる可能性もあります。

卒業生Kさん、Weekend Executive MBA2008-2009

プロフィール[インタビュー実施:卒業生Kさん、Weekend Executive MBA (2008-2009)]

Imperial College London Business School のMBAについて

インペリアル・カレッジ・ロンドンのMBAには、1年のフルタイムコース、24ヶ月の平日パートタイムのエグゼクティブコース、 21ヶ月の週末パートタイムのエグゼクティブコースの3つのコースがあります。

2007/2008年度の在籍者は、フルタイム60名程度、平日パートタイム30名程度、週末パートタイム70名程度です。 このうち、日本人学生の数は、フルタイムに2名と週末パートタイム(私)に1名でした。

3つのコースの主な違いは、基礎科目終了に要する期間の違い(フルタイム5ヶ月/パートタイム10ヶ月)、 選択科目の必要科目数(フルタイム7科目/パートタイム4科目)、インターナショナル・スタディー・ツアーの有無(パートタイムのみ)です。 選択科目の授業については、フルタイム及びパートタイムのクラスが合同で行なわれます。

授与される学位に変わりありません。

なお、ビジネス・スクールの名称については、2008年10月より、 Tanaka Business SchoolからImperial College London Business Schoolに変更されました。

Weekend Executive MBAの特色

基礎科目の授業は、月に一度、木曜の午後から日曜の昼まで、集中的に行なわれます。 このため、現在の仕事のキャリアを続けながらMBAを取得したいという方でも効率的に授業をこなすことができます。 平均年齢は30歳前半と思われますが、ある程度キャリアを積んできた学生ばかりであり、質の高い‘大人な学生’が多いといえます。 パリやアテネといった近隣のヨーロッパ圏から通学している方もおります。

さらに特徴的な点は、この週末のパートタイムのクラスのみ、基礎科目期間中、授業終了後にディナーが設定(学費込み)されております。 毎日、顔を合わすわけではないパートタイムの学生にとって、人間関係を作る良い機会となり、他のクラスの学生にも、 Weekend Executiveクラスは仲が良いと良くいわれます。2年次の選択科目は、フルタイムのクラスと合同で行なわれるため、 スクール内における人間関係はさらに広がります。

英国のビジネス・スクールの中でも、働きながらMBAを取得したい、人間関係を作りたい、という方には、プログラムの構成及び学生の質の点から、 同校は優れていると思います。

授業構成

Weekend Executive MBAの授業の大まかな流れは以下のとおりです。
■4月~8月:基礎科目(4つ)及び学期末テスト
・Accounting Management Analysis(会計)
・Business Economics(ミクロ経済)
・Marketing Management(マーケティング)
・People and Organisation(人材・組織管理)
■9月~1月:基礎科目(4つ)及び学期末テスト
・Economic Framework(マクロ経済) ・Financial Management(ファイナンス) ・Strategic Management(戦略論) ・Quantitative Method(統計) ■2月~7月:必修のグループ・プロジェクト(2つ)
・Innovation Management Project
(実際の企業を題材にイノベーションに係るコンサルタントを行うプロジェクト)
・Commercial Feasibility Project
(大学内で実際に発明された技術等のビジネス化に関するプロジェクト)
■2月~9月:選択科目(4つ)
■9月:インターナショナル・スタディー・ツアー(中国8日間)
■10月~12月:卒業論文

なお、基礎科目については、試験の他、主にグループワークによる課題が課されます。 選択科目では試験はなく、個人及びグループによる課題の提出が求められます。 また、卒業論文は、1.5万~2万ワード程度が標準とされております。

Imperial College London Business Schoolのメリット

なんと言っても大学のネームバリューと立地の良さだと思います。

Imperial College Londonは、タイムズ紙のTHES – QS World University Rankingsにて2009年世界5位にランキングされました。 このような、世界的に知名度の高い大学でMBAを取得することは、MBAホルダーが日本でもめずらしくなくなった今、 価値のあることだと思います。

さらに、大学の立地するサウス・ケンジントンは、ロンドンの中心に位置すると共に、ロンドン屈指の高級地であり、 日本からの駐在員の方も多く住まわれているとともに、多くの日系企業や日本政府関係機関からのアクセスも良好です。

海外へ駐在中のMBA取得について

最後に、私の場合、仕事の関係で在外勤務中にMBAを取得したのですが、このことについて触れたいと思います。 まず、Weekend Executive MBAは、授業が週末(木~日)にまとめて行なわれるため、ある程度、休暇を柔軟にとれれば、 有給休暇の範囲内で授業をこなすことが可能です。
2年次に取得する選択科目も、主要科目は週末にも実施されております。 次に、英語の問題ですが、クラスに日本人が一人しかおらず、かつ、英国で働いている人しかクラスにいないため、 通常のMBAクラスよりも学生の英語レベルは高いと言えると思います。 私以外に英語でのコミュニケーションに苦労する人は見受けられませんでした。 しかし、質の高い “大人”な学生ばかりですので、大学が求めるTOEFL やIELTSの点数をとっておけば、 必要以上に心配する必要はないと思います。

風見正三(かざみ しょうぞう)さん、Imperial College MBA1993卒業生体験談

プロフィール

1960年生。日本大学理工学部、同大学院終了後、建設省系の財団法人で研究員をした後、大手建設会社の都市開発部門に入社。
都市開発、プロジェクト推進等の部門を経て、91年から渡英。
LSEでMSc(Regional &Urban Planning)の修士号を取得後、Imperial CollegeのManagement School でMBAを取得。
帰国後、都市開発、環境デザイン、まちづくり部門等に従事。
2007年3月に東工大大学院博士後期課程修了、博士(工学)を取得。2008年から宮城大学事業構想学部事業計画学科教授。現在に至る。
コミュニティビジネス、地域計画を担当している

なぜ、ヨーロッパのMBAを選びましたか?

私の専門は、都市計画でしたが、総合建設会社でプロジェクト推進部(建設業の営業戦略を立案する部門)に在籍し、経営学やプロジェクトマネジメントを学びたく、海外留学を決意。
都市計画と経営学を学べる大学を調査し、UCBやHarvard、MIT等の米国のMBAも検討しましたが、英国の歴史的蓄積(特に都市計画)やChannel Tunnel やDocklandsの開発が注目を集めていた英国を選定しました。
また、英国の伝統文化、美しい田園風景、治安の良さも大きな要因でした。
私の個人的な体験ですが、実際に滞在し、とても安全で快適な英国ライフを過すことができました(Kew Gardensに在住)。

その他には、EUなどの国際的な共同体の仕組みにも関心がありましたし、様々な国々の人々が集まるヨーロッパのMBAに最初から強い魅力を感じていたことも大きな理由です。

MBAは、現在の仕事にどのように役に立っていますか?

私は、工学系の学歴と実務も積んでいますが、現在、分野的には、国公立大学の経営系の学科で教授をしております。 公募で現在のアカデミックポストを獲得することができましたが、その際には、海外の名門大学のMBAを取得していることは有利になったと思います。
また、現在の私の専門は、地域経営という応用分野で、地域再生のための手法を経営的な視点から追求するもので、英国におけるMBAの知識と経験が生かされています。 特に、経営戦略、プロジェクトマネジメント、会計学、CBA、HRM等の知識は現在の研究教育にもフルに生かされているといえます。

今後の目標

私は、現在、仙台市近郊にある公立大学で持続可能な地域づくりの研究、実践をしておりますが、その主体たるテーマは「コミュニティの再生と再構築」であり、 その観点からも英国は世界の先駆者です。
近い将来、勤務している大学の研究や教育の節目を迎える際には、英国の地を再び訪れ、ロンドン大学の客員研究員といった立場で、 コミュニティ政策や非営利経営、社会起業家に関する研究を行いたいと考えております。 また、Imperial CollegeやLSEといった英国の優れた大学を日本に広める活動や環境問題や地域再生といったテーマについて国際的な交流を促進する活動も行っていきたいと思っております。 Imperial Collegeを卒業され、日本や世界で活躍されておられる方も多いので、それらのネットワークも今後ひろげていければいいですね。 英国の2年間はとても充実した時間でしたので、今後も、その経験や成果を宝として、さらに、学問や実践の場でがんばっていきたいと思います。

出願案内

出願に必要なもの

申請用紙(含:エッセイ、推薦状2通、履歴書(CV)) TOEFL / IELTSスコア スコアはあくまでもスクールが基準として出しているものであり、例外がある場合もありますため、詳しくは弊社までお問い合わせください。
お問い合わせ先:ryugaku@business-paradigm.com 卒業証明書?成績証明書 英国の大学卒業証明以外の証明(日本の大学卒業証明書など)は、Management Schoolでなく、大学側で審査されてから、 Management Schoolに送られるため、特別なアレンジメントが必要な方等は、常にコンタクトを取りつづけないとプロセスが進まないことがあります。 GMAT:最低600。 また,GMATのスコアが低い方のために、Pre-MBA Mathコースを設置しており、MBA前に受講することを勧められる場合もあります。 インタビュー 職歴:最低3年となっていますが、通常は5年ぐらいの職歴をもとめているようで3年というのは博士号やその他の理由で年齢が高いにもかかわらず、 職歴が短い、もしくは、国際的な経験が豊富、際立って目立つ若い学生を対象としているようです。

申し込み締め切り:申し込み時期を過ぎても、空きがあれば対応してくださいます。

締め切り後でも空きがあれば、受け付け可能。なければ、次の年に繰越。

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