体験談 英国MBAを‘Distinction'で卒業し、日本ビジネス、文化にも精通した英国人によるきめ細かい指導。

ビジネスパラダイムDirector広綱晶子の体験談 〜『このコースを開発したきっかけ』〜

広綱 晶子
広綱 晶子( Shoko Hirotsuna )
Founder/Director
ビジネスパラダイム
英国サウサンプトン大学 '98年MBA卒
「図解入門MBAシリーズ」著者・監修
MBA取得後、ロンドンにてMBAホルダー、エグゼクティブのリクルートメントを経験後、ビジネスパラダイムを興す。

私が英国にてMBAにのぞんだのは1997年のことでした。ソニー株式会社本社でのマーケティング経験、その後勤めた米系企業でのマネージメント経験などから、当時の日本人としては英語はそれなりにできるつもりでした。さらにMBA開始前には、大学内の1ヶ月英語講座も受講し、そこで英国でのレポートの書き方などを学んだので、比較的自信を持ってコースに臨みました。

ところが、予想はしていたものの、コースの中で日本人は私1人だけという状況で、ネイティブの白熱するディスカッションについていくのに1日目から苦労することになりました。英語力はもちろんですが、MBAのコースは大変実践的で、ケーススタディーが多く取り込まれており、なじみのない欧州の会社名やビジネスの考え方の違いを目の当たりにし、圧倒されているうちに1回目のモジュールはあっという間に終わってしまいました。最初のケーススタディが欧州のビール会社のマーケット戦略についてというもので、取り上げられる会社について何もわからず、ついていくのが難しかったことを覚えています。また、先生が「ビジネスを成功させる上で組営者として一番最初に考慮しなければならないものは?」という問いに私は「カスタマー」と直感的に思ったのですが、私以外のすべての生徒が、いっせいに「シェアホルダー」と答えたことも忘れられません。(今では日本も状況がかなり変わっているかと思いますが。)

第1回目のレポートは、それなりのスコアがもらえることを期待して比較的リラックスして提出しました。というのも、準備コースの段階で、論文の書き方を学んでいましたし、テキストをよく読み、レポート提出前に自分なりによく‘勉強'したつもりでいたからです。
ところが、数日後、チューターによばれ、レポートを返されました。「このレポートを受け取るとすると、今回のレポートは不合格になる。よく勉強しているが、君の意見はどこにあるのか?」
こちらの論文の書き方は、日本のものとは違う、ということは準備コースでもかなり習ってはいたのですが、それをまざまざと実感させられました。
ヨーロッパではまず、はじめに結論を述べる、私情にならず、しかし、自分の意見をしっかり述べる。そして、それを裏付ける理論を論文の中で展開する、という訓練は、付け焼刃的な準備コースでは身につけられるものでないという事が分かりました。もともと、現地の方はそういった教育方法で小さいときから教育されており、気が付かないうちに普通にそういった展開をしているわけです。日本人生徒に慣れていないチューターは、なぜ、私が違うアプローチをしているのか、これをどう説明したらよいの分かりかねているようでした。

この深刻な問題に直面した私は、レポートを提出する前に、色々な人にプルーフリーディングをしてくれるよう頼んでみることにしました。しかし、適切な方を身近に探すことがとても難しいということが分かりました。MBAレベルの知識をもち、ビジネス理論などもわかっている方ではないと、こちらのビジネス理論をいちいち解説する手間のほうがかかってしまうのです。もちろん、現地のMBAの友人にも頼むと快く引き受けてくれましたが、彼らも自分の論文に忙しく、また、日本人の思考回路や文化をよく理解しているわけではないので、チューター同様、満足な説明が出来ずに、ただただ、目に余る部分の英語の手直しをしてくれている、というだけでした。
この時、もしMBA取得を現地でサポートしてくれる機関があればどんなに助かるだろうと思いました。

最初の8ヶ月のディプロマ( 修士号の一歩手前の学位 )の過程で、何名か脱落しましたが、私は試行錯誤しながらも何とか卒論にのぞむ事ができました。さっそく卒論に使うプロジェクトを探し始めましたが、ビザや語学にハンディがある日本人が現地の会社で働くことは容易なことではなく、特にコネクションもなかったので、ここでも苦労をしました。また、卒業論文は、外部の人間が採点をするので、外国人だから内容や英語力の面で考慮してくれるということはなく、英国の教育機関での一定の水準に達していないものは容赦なく不合格にされます。
ここでも、プルーフリーディングとプロジェクト探しをサポートしてくれる機関、さらに、4ヵ月後の就職のことも考え、MBA専門の日本のトータルサービスが英国にあれば、と感じました。

卒業後、ロンドンのリクルートメント会社にてMBA卒業生の就職を担当することになりました。そこで多くのヨーロッパ中で活躍する日本人MBA在学生、卒業生に会う機会にめぐまれ、私と同じようにヨーロッパビジネススクールで学ぶ上で、様々な苦労をされている方がたくさんいることがわかりました。
このような自分の経験と現地でのネットワークを活かし、ビジネスパラダイムのサービスを開発するにいたった次第です。

皆様がヨーロッパ大学院での経験を実りのあるものにし、今後、さらなるキャリアアップをされる事を心より祈っております。

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